一斉休校で学校に行けなくなった子どもたち。これまでの長期休暇とは違い、遊びに行くことも塾に行くこともできず、自宅でストレスを感じてしまう子どももいるかもしれない。
そんな子どもたちのために、無料でサービスを開放する企業の動きが広がっている。集英社と小学館は、漫画雑誌の『週刊少年ジャンプ』や『月刊コロコロコミック』などのバックナンバーを、約1カ月間限定で無料配信している。
さらに、LINEが学研ホールディングスなどと始めたのが、中高生向けの無償学習支援サービス。LINEでアカウントを追加して友達になると、無料で授業を受けることができる。国語・数学・英語・理科・社会の5科目を動画で学ぶことができるようになっており、提供期間は新型コロナウイルスによる影響が収束するまでを想定しているという。
さらに、東大生が期間限定のオンライン学校を開くというお得なサービス(?)も。名前は「スマホ学園~現役東大生がコロナで休校の間授業します~」で、発案者は現役東大生でライターの西岡壱誠さん。“偏差値35から東大に入った逆転合格東大生(西岡さん)”や“ガーナに留学して勉強した世界史マスターのラッパー東大生”など、約10人の個性的な現役東大生がYouTube上で生配信で授業を行う。
3日放送のAbemaTV『けやきヒルズ』では、西岡さんと電話を繋ぎさらに詳しく話を聞いた。「スマホ学園」の反響は思っている以上にあったといい、「簡単な内容なんだけどすごく深みがあるような内容を届けられるようにということで、小学生でもわかるし高校生の勉強にもつながるような内容を心がけている」と西岡さん。
こうした教育サービスにテクノロジーを活用した学習は「エドテック」と呼ばれ、注目を集めている。西岡さんもYouTubeを使った授業で気づいたことがあるといい、「小学生の子がいっぱいコメントをしてくれて、『この問題わかる?』と聞いた時に、『それ違うんじゃない』『合ってるよね』とコメント欄で会話が起こる。それを見て僕らの方でも『この子の解答がいいね』『○○さんありがとう』と言うと、またそれで盛り上がってくれる。また、1人がふざけ始めた時に『やめろよ』という人がいて、学級委員長がいるなと。オンラインだけど学校みたいな、インタラクティブなことがYouTubeチャンネルではできている」と話した。
なぜこのような活動を始めようと思ったのか。西岡さんは「東大生のLINEグループがあって、そこで休校の話題から『何か俺らでできることはないか』と。僕らは東日本大震災で3月に学校が休校になった時期があって、あの時学校が休みになって悲しいな、辛いなという思いをした経験がある。なので、『あんな感じで勉強したな』と少しでも楽しい思い出に変えてほしいということがある」と話し、「動画は切り抜いてもらって全然問題ないので、どんどん拡散していただきたい」と訴えた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶映像:「スマホ学園」の授業の様子
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