＜大相撲大阪場所＞◇七日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪
先場所に幕尻での優勝を果たし、前頭二枚目まで番付を上げた今場所。六日目に横綱の鶴竜（陸奥）から金星を挙げるも、七日目までその1勝のみと元気のない徳勝龍（木瀬）が取組前に見せたある仕草に、元横綱・若乃花の花田虎上氏が共感する場面があった。
大関・貴景勝（千賀ノ浦）との一番を控え、集中力を高めるべく土俵下で瞑想に入った徳勝龍。両手を顔の前で合わせ、拝む姿が映し出されると、AbemaTVで実況を務めた清野茂樹アナウンサーが「あ、拝んでます」と一言。すると、解説を務めた花田氏が「私もよくやりましたが、『神に頼むようなことをするな』と注意されたことも…」と意外なエピソードを明かした。
対する貴景勝もここまで3勝と思うような力を発揮できていないが、そのことについて花田氏は「あまり状態が良くないのだろう。ここ数場所はケガと戦っているので、その疲れも見える」と状態の悪さを気にかける。
立ち合い正面からぶつかっていった両者だったが、貴景勝が落ち着いて突き落として4勝目。一方、徳勝龍は祈り届かず6敗目を喫した。
取り組みを終え花田氏は「両者当たっていったが、貴景勝の方が落ち着いて見ていた。徳勝龍の足が出ていなかったので、うまく左からいなして、それが突き落としになった」と解説。さらに「徳勝龍は先場所の勢いが止まってしまった。逆に引いてもよかったかもしれない」と続けた。
