(力とバチバチの打ち合いを展開した澤。引退してから8年以上経っているのだが動きはキレまくっている)
『崖のふち女子プロレス』は、“マット界のエド・ウッド”とも言える異能のレスラー・松本都が単独でプロデュースする大会である。
 その内容はといえば、常にプロレスの枠を逸脱し、見る者すべてを驚愕もしくは愕然、さらには脱力させる。マジメな人は見ないほうがいい、そうあらかじめ言っておきたい興行だ。
 試合の中にまた別の対決が組み込まれ、それはたとえば「ファミコンの魔界村で1面クリアできたら勝ち」とか「即興で謎かけ」とか「学力テスト対決」だったりする。その上で、最終的には松本都が体を張り、時には頭に竹串をぶっ刺されたりもする。思いつきと“度胸一発”を思いつく限りにぶち込んだ闇鍋、それが崖のふち女子プロレスなのである。