<大相撲大阪場所>◇十日目◇17日◇東京・エディオンアリーナ大阪
前頭十一枚目・照強(伊勢ヶ濱)が前頭十八枚目・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を足取りで破り、5勝目(2敗)をあげた。
AbemaTVで解説を務めた元小結・旭道山が「これだけプレッシャーのかかる力士はいない」とコメントした新入幕の琴ノ若は、父が元関脇・琴ノ若(現佐渡ヶ嶽親方)で祖父が元横綱・琴桜という相撲一家で育ったサラブレット。勝ち越しがかかった一番にファンも「頑張れ!」「琴ノ若どこまで勝つかなあ」と期待を寄せていた。
だが立ち合いでふところに潜り込んだ照強にそのまま左足をつかまれ、琴ノ若はあえなく体を崩して敗れ去った。これには実況を務めた高橋大輔アナウンサーも「なるほど考えました」と一言。コメント欄にも「ぎゃー足取り」「鮮やか!」「お見事」と、意表を突いた照強の戦略に驚きつつも感心する声が寄せられた。
旭道山は照強の立ち会いについて「よく(足を)取れましたね」と褒め称えたあと、「みなさん簡単に足を取ってるように見えますけど、人間1人分の重さを抱え込んで持ち上げるっていう世界ですので」と、足取りの難しさを強調した。
その後も旭道山は、前半戦で印象に残った一番として同取組を回想。「自分もお父さん(現佐渡ヶ嶽親方)の足を取りに行って取ったんですけど、持ち上げられなかったんですよ。足が長いんです。息子さん(琴ノ若)も足が長いじゃないですか。ああ、取れるんだっていうのを今日は実感しました」と、照強の技術力の高さをあらためて称賛するとともに、“プリンス”琴ノ若の今後の課題に言及した。
(AbemaTV/大相撲チャンネルより)