これが「防振り」ということだ 沢崎誠の鉄壁ディフェンスに放送席も驚嘆/麻雀・Mリーグ
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 「なんでその牌が止まる!?」。見ている誰もが目を疑った。Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月19日の第2試合、卓越した勝負勘でレギュラーシーズンに旋風を巻き起こした“マムシ”ことKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)の鉄壁ディフェンスに、放送席と視聴者が驚嘆した。

▶中継:沢崎誠が「防御力に極振り」

 1回戦、岡田紗佳(連盟)の3着からバトンを受け継いだ沢崎は、東1局に9600点を獲得する上々のスタート。しかしその後はテンパイするもアガリには結びつかない展開に苦しんでいた。

 南4局1本場、アガればトップとなるテンパイを果たした沢崎は、親リーチで攻めこんでくる石橋と真っ向勝負。リーチ宣言牌のいわゆる“またぎ筋”で、超危険牌の2筒を引いたときは、解説の渋川難波(協会)も「これはキツい!打ったらラスまである!」と思わず叫んだが、沢崎は大きく息を吐くと、これを勝負。「マムシこええええ」「なんなんマムたん」とファンも驚愕した。

 そして終盤、さらなる危険牌を掴むとしっかり回し打ち、放銃を回避してテンパイ料の獲得に成功した。この時点でファンは、今期何度もリーグを沸かせた“マムシ”の打ち回しに改めて感心し「マムシの麻雀楽しいわw」「マムシ流石よな」とコメントが立て続いた。

 流局して続く南4局2本場、石橋がまたもリーチで、手格好は絶好の西待ちの七対子。しかも3巡目という早いリーチに、掴んだ誰もが放銃しておかしくない状況。ここで最初に西を掴んだのは沢崎。沢崎は小考した後、これを手に留めて放銃を回避した。

 2局続けて沢崎のファインプレイを見たファンは「なんで止められるんだよ」「面白過ぎるやろ」と絶賛。また、これまで何度も常人離れした打ち回しを見ていたファンからは「沢崎やめるかも」「マムシはもう知ってる」と、もはや見慣れたようでもあるコメントも投稿されていた。

 次局、南4局3本場にはテンパイ打牌が石橋の仕掛けに捕まり放銃となったが、それまでの戦いぶりはとにかく放銃しない、卓越した勝負勘が際立っていた。結果としてこの対局は3着に終わったものの、トップを獲得した石橋伸洋に次いで、多くの支持を得た。

これが「防振り」ということだ 沢崎誠の鉄壁ディフェンスに放送席も驚嘆/麻雀・Mリーグ
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 また、終盤に手詰まりにならないように、慎重に残す牌を選ぶ守備力には、ファンからの賞賛が続いた。アニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」、通称「防振り」がスポンサーにつきユニフォームにもロゴがあるサクラナイツだが、その名のとおり、実に巧みな守備を披露した沢崎に、実況・解説も驚くばかりだった。

 勝負所を見極め、地の果てまで押すような攻撃と、守るべきところは徹底して守るバランス力。チーム創設年度でのリーグ初制覇へ、老獪な“マムシ”がけん引する。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

▶映像:沢崎誠が「防御力に極振り」するとこうなった!

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