連戦、いたしません 沢崎誠が“一日一勝”でセミファイナル2勝目/麻雀・Mリーグ
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 Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月21日の1回戦で、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)がレギュラーシーズン同様にしぶとい強さを見せ、個人2勝目、チーム3勝目を挙げた。

▶映像:1試合なら無類の強さ 沢崎誠が快勝

 対局者は起家からTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、沢崎。

 沢崎は、得点よりも着順を意識して開局から攻め込んだ。東1局、リーチ・一発・ツモで4000点をアガると、東3局1本場でも親番・白鳥の4巡目リーチにも屈せず、10巡目にカン四万待ちでタンヤオをテンパイ。12巡目に四・七・五万の変則三面待ちに手替わりしたところで追っかけリーチを敢行。これをリーチ・平和で2000点(+300点、供託1000点)を白鳥から仕留めると、解説のEX風林火山・滝沢和典(連盟)も「親のリーチは愚形かもと頭にないとなかなかいけない」と赤牌もドラも無い手牌であっても、読みを駆使して踏み込んだ攻めっぷりを絶賛した。

 東4局の親番では、白鳥の先制リーチに仕掛けで対抗。瑞原からもリーチが飛んできても攻撃姿勢を崩さず、“まむし”の異名通り、粘りの闘牌でテンパイをキープしたまま流局に持ち込み、親番継続に成功した。このギリギリの攻めぎ合いには「実質、沢崎の勝ち」「マジ沢崎おもろいわ」「まむしの粘りは超一流だな」とファンも熱くなった。

 南1局2本場、中・赤・ドラの3900点(+600点)をアガってトップ目に立ったが、僅差の接戦はオーラスまで続いた。

 南4局では序盤に2つ仕掛けを入れ、白バックで赤・ドラ2の親満をテンパイ。「放銃してもラスにはならない」と白鳥からリーチを受けても真っ向勝負に出たが、白鳥が瀬戸熊からアガって2着フィニッシュとなったことで、トップを手中に収めた。

 ファンも「まむしの迫力すげえ」「まむしテンパイしていない局あったか?」「本物のプロだ」と終始驚嘆しっぱなしだった。

連戦、いたしません 沢崎誠が“一日一勝”でセミファイナル2勝目/麻雀・Mリーグ
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 自団体のリーグ戦では、1日半荘4戦が常。Mリーグでも連戦をいとわない無尽蔵のスタミナを誇る沢崎でも、勝利者インタビューでは「疲れました」と接戦を振り返った。そして連続出場の有無を聞かれると、頬をほころばせながら「監督に却下されるというか、サクラナイツのファンに却下されますよね」とレギュラーシーズンにおいて2試合続けて出た際は、トップラスという結果が多かったことを自覚してか、この1試合に死力を尽くしていたことを明かした。

 KADOKAWAサクラナイツのセミファイナルは残り10戦。チームの精神的支柱でもある最年長Mリーガーは、一日一善ならぬ、一日一勝というスタイルで戦い続けていくつもりだ。【福山純生(雀聖アワー)】

【1回戦結果】

1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)3万1900点/+51.9

2着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万8100点/+8.1

3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)2万6200点/▲13.8

4着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)1万3800点/▲46.2

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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