Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナルシリーズ・3月24日の2回戦で、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)が個人3勝目、チーム4勝目を挙げた。
対局者は起家から、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、石橋、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)。
石橋は東2局1本場、東・ホンイツで5200点(+300点)、東3局の親番では三色同順・ドラ1で7700点(+供託1000点)と連続加点に成功しトップ目に立った。
「めちゃくちゃ引き出しがある」と解説の赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が言う通り、一旦トップに立ってからのゲームメイクは石橋の十八番。全員2万点台だった僅差のオーラスでも、一人テンパイで逃げ切るパイレーツらしい勝ちっぷりで、トップを奪取した。
統計や効率を指針とするデジタル的な発想を駆使し、卓上を支配することから“黒いデジタル”という異名を持つ石橋にとって条件戦は得意分野。レギュラーシーズンこそ16戦3勝に終わったが、今シーズンはセミファイナルという新たな条件戦が加わったことで本来の力を存分に発揮。セミファイナルではここまで4戦3勝、連対率100%をキープし、1人で+189.1ポイントを叩き出している。
勝利者インタビューでは「接戦は得意なんですけど、生きた心地はしなかった」とはにかむと、ファンからは「俺たちのばっしー」「キングから皇帝へ」「優勝あるで」「ばっしーが勝つと酒がうめえ」「キングの風格」と賞賛コメントが押し寄せた。
“俺たちのばっしー”は、視聴者コメントから発生し、現在ではチームアカウントでもハッシュタグで使われているほど、セミファイナルにおいては一番の盛り上がりを見せる事象となっている。プロ野球などに例えるならば、まさに“シリーズ男”といった活躍ぶりだ。
これまでは、どちらかといえば役満に振り込むなど不運キャラという扱いを受けていたのだが、セミファイナルに入ってからはファンの声援に後押しされて大活躍。麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」でも、麻雀ファンの乃木坂46・中田花奈から「全局に参加していく姿勢がすごい」と注目されるほど、その存在感は日ごとに大きくなってきている。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)3万1500点/+51.5
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万6800点/+6.8
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万1700点/▲18.3
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万点/▲40.0
【3月24日終了時点】
1位 セガサミーフェニックス +233.1(8/16)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +193.7(8/16)
3位 渋谷ABEMAS +66.7(10/16)
4位 U-NEXT Pirates +64.8(10/16)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲56.5(10/16)
6位 TEAM雷電 ▲136.4(10/16)
※レギュラーシーズン成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)






