Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナルシリーズ・3月29日の第2試合で、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が3勝目を獲得した。
この試合の対局者は、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、沢崎、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並びでスタート。
沢崎は東場からアガリを重ね、南入の時点で4万点以上持つトップ目。さらに南1局1本場ではリーチ・ツモ・ダブ南の8000点(+300点)をツモってダントツとなった。
続く南2局では、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)が仕掛けて満貫のテンパイ。これに対してロン牌の9筒を掴んだ沢崎は、これを見事に止め4索の対子落とし、放銃回避した。このファインプレイに解説の鈴木たろう(協会)はしばし絶句し、「これをやられると勝てないんですけど」と表現した。
試合後のインタビューではこの快勝に「とっても嬉しいです、ツイてますね」と謙虚そのもの。石橋のロン牌を止めたシーンについては「調子のいい石橋さんが仕掛けたので、(石橋のツモが下りてくる下家の)自分に、石橋さんのアガリ牌が来ると思いました」と、アナログ思考を打ち明けた。
いわゆる「オカルト打法」といわれるこの思考、その裏には沢崎が持つ長年の経験則と読みがあっただろう。常人離れしたこの打ち方には視聴者も「考え方の幅がエグい」「マムシやべえ」と唸らされていた。
残り1節を残し、チームは首位をキープし「もうファイナル(で打っている状態)になっている」と気を引き締めた。最終節での「2連勝を目標」とする一方で、自らが同日に2戦続けて出た2回戦目の成績がこれまで芳しくないことに触れ、「僕に打たせたくはないでしょうね、2回はね」と、やや自嘲気味に笑い飛ばし、最後はポイントの上積みを誓っていた。
沢崎はレギュラーシーズン、個人で最多勝、セミファイナルだけでも3勝を獲得している。このトップで沢崎はチームのファイナル進出に、ほぼ当確ランプを灯した。この日は朝から都内に雪が積もる珍しい天気だったがそれもやみ、晴天そしてサクラ満開となる日も近づいている。
【2回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)4万9400点/+69.4
2着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万8800点/+8.8
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万7900点/▲22.1
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3900点/▲56.1
【3月29日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +289.1(14/16)
2位 セガサミーフェニックス +228.1(12/16)
3位 渋谷ABEMAS +107.4(12/16)
4位 U-NEXT Pirates +23.6(14/16)
5位 TEAM雷電 ▲78.7(14/16)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲204.1(14/16)
※レギュラーシーズン成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)