長年に渡りトップクラスで戦い続けてきたからこその、とてつもない数字だ。日本将棋連盟の会長を務める佐藤康光九段(50)が5月1日、ABEMAで放送されたビデオチャット対局に解説として出演。同じく出演した羽生善治九段(49)とのエピソードを語り「羽生さんに100敗以上してる棋士は2人しかいない」など、自虐トークを展開しファンの笑いを誘った。
佐藤九段は1987年3月に四段昇段。永世称号を持つ棋聖をはじめタイトル13期を誇り、現在でも竜王戦1組、順位戦A級に所属するトップ棋士だ。連盟会長という重責を担いながら、一線級で戦い続けていることはもちろん、独創的な戦法を取ることでも知られ、ファンも多い。
そんな佐藤九段が最も数多く対戦しているのが羽生九段。同一カードとしては歴代4位の163局を指し、成績は佐藤九段の55勝108敗。本人も「羽生さんとは21回もタイトル戦やりましたからね。100敗以上してる棋士が2人しかいない」と、同世代のライバルとの戦いとして残した数字について自虐的に語った。
これにはABEMAの中継を見ていたファンからも「羽生に100回負けるにはタイトルに挑戦しまくらないと」「番勝負21回はすごい」「5回連続で羽生と康光のタイトル戦があったな」など、その数字の大きさに驚き、称えるコメントが一斉に寄せられると、中には「羽生世代被害者の会」「日本将棋連盟(羽生善治さん被害者の会)会長(羽生さん相手に100敗以上)」という声も見られた。
なお、羽生九段に100敗以上しているもう一人の棋士は最年少名人にもなった谷川浩司九段(58)で、62勝106敗。
(ABEMA/将棋チャンネル)