将棋の竜王戦1組ランキング戦の決勝が5月7日に行われ、羽生善治九段(49)と佐藤和俊七段(41)が午前10時から対局を開始した。豊島将之竜王(名人、30)への挑戦権獲得に向けて、重要な一局だ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、日本将棋連盟では東西遠征等、対局者の長距離移動を伴う対局などを延期しており、また東西の将棋会館での対局も1部屋1対局以下に抑えるなどの対応をしている。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。七冠独占や永世七冠、タイトル通算99期、通算最多勝など数々の大記録を樹立。竜王も7期獲得し、1組以上は通算29期を数える。
佐藤七段は2003年10月に四段昇段。タイトル歴はないが、竜王戦では各組で昇級者決定戦を勝ち上がり、今期から1組に参加。いきなり決勝まで勝ち進んだ。優勝すれば、ランキング戦初優勝となる。
1組ランキング戦からは上位5人が本戦に出場するため、2人は既に本戦出場が決定。ただし、1組優勝者は本戦で1勝すれば挑戦者決定三番勝負に進める好位置からのスタートが切れるだけに、タイトル挑戦に向けては大事な一局だ。
本局の持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は佐藤七段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネル)