将棋界の若手有望株が、まさかの料理で激闘だ。2019年度に最多対局賞、2018年度には最多勝利賞に輝いた佐々木大地五段(24)が、ある一日の出来事を紹介、料理に6時間を費やす“激闘”ぶりに、師匠である深浦康市九段(48)からは「何を目指してるの?」、ファンからも「料理の方が研究してる」「大地飯店」など、総ツッコミにあった。
佐々木五段は2016年4月に四段昇段。フリークラスからのスタートだったが、デビュー直後から高勝率を維持し、将来の将棋界を背負うと期待されている棋士の一人。師匠の深浦九段とは、Twitterの合同アカウント「深浦一門」を開設し、ファンに向けて楽しいコンテンツを提供し続けている。
佐々木五段が、意外な一面を見せたのは5月21日に放送された羽生善治九段(49)と飯島栄治七段(40)の対局に、解説としてABEMAに出演した時のこと。解説・聞き手の一日の紹介するのが恒例のコーナーになっているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、対局の延期だけでなく、自由に外出もできない中、「たまにおいしいものを作りたい気持ちになる」と、趣味の一つである料理に本気で取り組むことにしたという。
師匠の素敵なおうちじかんは和みますね。
— 深浦一門 (@Fukauraichimon) May 8, 2020
とりあえず先日作った魯肉飯と火鍋スープを載せて対抗します。
小籠包は肉汁がしっかり出ず、失敗しました。(弟子) pic.twitter.com/GGOjGveU36
「買い物から気合を入れて」と買い集めた食材で挑戦したのは、魯肉飯(ルーローハン)、火鍋スープ、小籠包といった、台湾グルメ3種。「火鍋スープの材料はナツメヤシとかシナモンとか、スパイス系も買い足しました。鶏ガラを買って、ネギと一緒に3時間煮込んで、あとはにんにくやしょうがとかも出汁に入れて。干しエビ、干しシイタケの戻し汁も入れました」という本気っぷり。小籠包も、皮は買ってきたものの、餡も手作りで「煮込んだスープをゼラチンで固めて練り込んだ」と、妥協しない男の手料理だった。ただ、魯肉飯については「食べたこともなかった」ようで「これが正解かわからない状態で作っていた」と、チャレンジャー精神ものぞかせていた。
肝心の出来について、本人評価は「火鍋スープと魯肉飯は悪くなかった。小籠包は肉汁っぽい感じにならなくて、今後の課題です。アマ15級くらいですかね」と厳しめ。それでも聞き手を務めていた安食総子女流初段(46)は、完成した料理の写真を見て「すごい、おいしそう。本格的ですね」と絶賛。また、師匠の深浦九段からは「何を目指してるの?とツッコミが飛んできた」とも明かし「次に料理するのは半年後くらいですかね」と笑っていた。
この様子に、ABEMA視聴者も大盛りあがり。将棋の長時間対局にも匹敵しそうな6時間の戦いに「料理時間凄い」「料理6時間?」「煮込みか」「料理研究家」「料理の方が研究してるw」「大地飯店」など、大量のコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネル)