ABEMAの将棋チャンネルによる特別番組「おうちでAbemaTVトーナメント」第2弾(5月29日)の企画詳細が27日、発表された。目玉企画としては、既に発表されている木村一基王位と視聴者によるエキシビションマッチが予定されているが、その他にも多彩な顔ぶれ、ルールで将棋ファンを楽しませようと、盛りだくさんの内容になっている。
▶映像:おうちでAbemaTVトーナメント第2弾 5/29(金)13:00~
最初に行われるのが「将棋界貫禄ある対決」で、中川大輔八段と田村康介七段が登場する。中川八段は、通算勝利数がまもなく700勝に到達するベテラン棋士。田村七段は“マッハ田村”の異名を持つほど超早指しで有名だ。持ち時間5分・1手指すごとの5秒加算の超早指しで、どんな戦いを繰り広げるか。
続く対局は「実力派女流棋士対決」として、室谷由紀女流三段と渡部愛女流三段が登場。室谷女流三段はトップ女流棋士として長く活躍し、今年も女流名人タイトルに挑戦。対する渡部女流三段は、昨年タイトルこそ失ったが、男性棋戦にも登場し、棋士から4勝を挙げる活躍を見せている。両者は「第1回女流AbemaTVトーナメント」にも出場し、それぞれベスト4入り。その時は持ち時間7分・1手指すごとに7秒加算だったが、今回は5分・5秒にどう対応するか。
3つ目の対局は「爆笑必至!の三番勝負」として、中田功八段、豊川孝弘七段が登場する。九州同士で仲良い2人が、会話をしながらフィッシャールールで対決。解説には木村一基王位、聞き手として中田八段の弟子である武富礼衣女流初段が登場。武富女流初段がお題を中田八段、豊川七段のどちらかに質問をして、答えながら対局するという新しい試みだ。
個人戦の後は、3人の棋士による総当たり戦。第3回AbemaTVトーナメントで活躍するチーム糸谷の糸谷哲郎八段、高見泰地七段、都成竜馬六段が、チーム内最強を決める対局を行う。解説は谷川浩司九段が務める。大会では師弟対決もあったが、都成六段は師匠の前で、どんな戦いを繰り広げるか。
そして最後が、木村王位と視聴者によるエキシビションマッチ。ABEMAのコメント欄やTwitterなどに次の一手をリアルタイムに投稿、視聴者の一手を4択アンケートで集計し、一番多い手を奨励会小山泰希初段が視聴者代表として指す。初手からは木村王位は1手30秒、視聴者は2分が目安だ。
本企画の発起人である日本将棋連盟の佐藤康光会長は、「前回、GW中に企画いたしました『おうちでAbemaTVトーナメント』は大変ご好評をいただきました。誠にありがとうございました。 今回はその第2弾となります。新型コロナウイルスの対応で新たな生活様式も生まれている中、将棋愛好家の皆様にはご自宅でも将棋の面白さ、楽しさを今まで以上に感じて頂ければと考えております。引き続き早指しフィッシャールールによる、思わぬ展開が次々と現れる新鮮さ、そして木村王位 対 視聴者という斬新な企画をお楽しみいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。」とコメントを寄せた。