「若いもんには負けない」木村一基王位、若手有利の早指し戦でも自信たっぷり「切れ負けをやっていた世代は強い」
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 将棋界の定説を“中年の星”が覆すかもしれない。将棋の木村一基王位(46)が、現在参加しているプロ将棋界初となる団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の超早指しルールにおいて「若いもんには負けない」「切れ負けをやっていた世代は強い」と、自信たっぷりに語った。木村王位は5月29日の特別番組に出演。瞬発力に勝る若手棋士の方が、時間が短い早指し戦においては有利、と言われる現状を打破するべく、気迫を前面に押し出した。

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 木村王位といえば昨年、史上最年長で初タイトルを獲得し、特に同世代の将棋ファンの感動を呼んだことで知られる実力派ベテラン棋士。“千駄ヶ谷の受け師”という異名も持ち、他の棋士にはない粘り強さから対局も長時間、深夜に及ぶことも珍しくない。一方で放送対局の解説やイベント時のトークも絶品で、いわゆる「観る将」からの支持も得ている。

 過去には早指し棋戦である朝日杯将棋オープン戦でも優勝歴がある木村王位。AbemaTVトーナメントでは、公式戦・非公式戦通じて最速とも言われる「持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算」というルールで戦い、個人戦だった第2回大会では、若手棋士たちを次々と倒し、ベスト4入りを果たしている。

 特別番組で、このルールで行われた対局の解説を務めたが「案外ベテランでも強いと思う。切れ負けでやっていた世代は強いのでは」と指摘。早指しは「瞬発力が評価されるので、年齢が評価されることが大きくなるけれど、あまりにも重く捉えられているような気がする」と、自らの結果も踏まえ、年齢が必ずしも早指し戦の結果に直結していないと語った。さらには「若いもんには負けないぞと、一生懸命指している。ベテランも指すと実際は強い。あんまり年齢は関係なく、個性が出やすいですね」と解説した。

 5月30日に放送された第3回AbemaTVトーナメントの予選Cリーグ第2試合で、木村王位は「チーム木村」のリーダーとして登場。先鋒戦で、高見泰地七段(26)に2勝1敗で見事勝ち越している。

ABEMA/将棋チャンネル)

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早指しだって自信たっぷり木村王位
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時間切迫に女流棋士が大慌て
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