まさかの盤外戦術か!?将棋の名人戦七番勝負の第1局1日目が6月10日に行われた。初防衛を目指す豊島将之名人(竜王、30)と、初の獲得を狙う渡辺明三冠(36)という、将棋界の“頂上決戦”として注目を集めていたが、渡辺三冠が取り出したマスクで、ファンから大反響を得ることになった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、対局こそ行われているものの、対局者や関係者はマスクをつけている。この日も豊島名人、渡辺三冠は白いマスクをつけて対局場に入っていた。
午前9時の対局開始から5時間以上が経過し、豊島名人の49手目を待つころ、渡辺三冠はおもむろに手荷物から紺色のマスクを取り出し装着。これが通常のマスクと異なり、ランニング時などにつけるスポーツ用の「バフ」と思われるものだった。
スポーツウェアにバフであれば、そのままランニングに向かうように見えたところだが、この局面においては豪華な和室に、本人も和服。ここに渋い紺色が重なったことで、まるで時代劇の登場人物を思わせる出で立ちが完成した。
じっくりとした対局を見守っていた視聴者も、突然の“時代劇調”に即座に反応。「ナベノマスク」「なんかすごいマスクきた」「斬新!」「奇襲作戦に出たな」という声とともに「忍者渡辺」「和尚、凄いねー」「もしかして影武者?」など、次々と時代劇を思われるワードがネット上でも溢れた。
なお、時代劇の登場人物が顔を覆うものとして使うのは頭巾で、正体を隠しながら活躍する者などで、多く使用されている。
名人戦七番勝負は持ち時間9時間の2日制で行われ、第1局は11日夜に終局の見込みだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)