これはもう激レアシーンだ。6月14日に放送されたプロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Dリーグ1回戦、チーム永瀬VSチーム広瀬が放送され、チーム永瀬のメンバーである藤井聡太七段(17)が、対局を見守っている最中、爆笑するシーンが映し出され、ファンが大喜びする事態が起きた。
藤井七段といえば、公式戦の対局終わりに毎回インタビューを求められるほど、メディアの注目度抜群の棋士だが、戦いを終えた後もさほど表情を崩すことはほとんどない。17歳にして、厳しい将棋界を戦い抜く落ち着きの持ち主であるが、高校生らしさという点では、なかなか表に出ることはなかった。
ところが、今回の藤井七段は永瀬拓矢二冠(27)、増田康宏六段(22)と、プロの棋士の中では比較的年齢が近い2人と一緒だったこともあってか、終始リラックスモード。3人による作戦会議室でも、微笑みながら戦い方を考えていた。
破顔どころか大爆笑、という激レアシーンが見られたのは、先鋒戦でのことだ。増田六段がチーム広瀬の黒沢怜生五段(28)との対局に臨むと、その黒沢五段がなぜか対局が始まっても初手を指さない“異変”が起きた。これには永瀬二冠とともに、会議室で藤井七段のテレビ出演史上、最大ボリュームではないかと思われる声で笑ったところが映し出された。
これには日頃から藤井七段をウォッチしてきたファンたちも大興奮。「こんな笑ってるの初めて見た」「すごく笑う子なんだね」「聡太が笑ろてるw」「大笑いとか初めて見た」と、珍しいものを見たという感想が次々と寄せられるほか、「聡太めっちゃ楽しそう」「こんな楽しそうな聡太見たことない」など、日々厳しい戦いを繰り広げる藤井七段が楽しげなことを喜んでいる声も多かった。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。
◆出場チーム&リーダー
豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)