将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が新たな記録に挑戦だ。6月20日、竜王戦3組ランキング戦決勝に登場。勝利すれば、史上初となるランキング戦の4期連続優勝を達成する。決勝の相手は、師匠である杉本昌隆八段(51)。2年3カ月ぶり2度目の師弟対決を制して、記録達成なるか。
2016年10月に史上最年少で四段昇段、プロデビューを果たした藤井七段は、直後から始まった29連勝を筆頭に、数々の記録を樹立。最近では史上最年少でのタイトル挑戦記録を31年ぶりに更新、現在はヒューリック杯棋聖戦五番勝負で渡辺明棋聖(棋王、王将、36)に挑戦するほか、他のタイトル戦でも挑戦権獲得を目指している。
竜王戦は29連勝、最年少七段昇段などを果たした相性のいいタイトル戦。デビュー戦となった加藤一二三九段(77)戦も、6組ランキング戦だった。今期も決勝進出を果たしたことから、史上2人目の4期連続昇級は決めている(1人は行方尚史九段)が、4期連続優勝となれば史上初。3組からの本戦出場は1人だけのため、竜王挑戦を目指す藤井七段にとっては、優勝が必要だ。
師匠の杉本八段との対局は2018年3月以来で、この時は千日手の末、藤井七段が勝利し“恩返し”を果たした。当時からさらにパワーアップした藤井七段が、直接対決でどんな成長ぶりを見せるか。杉本八段は気合の現れか、和服姿で対局場に姿を見せた。
本局の持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は藤井七段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)