将棋の叡王戦七番勝負第1局が6月21日、静岡県賀茂郡の「伊豆今井浜温泉 今井荘」で行われ、永瀬拓矢叡王(王座、27)と豊島将之竜王・名人(30)が、現在対局中だ。両者の対戦は過去に5回あり、永瀬叡王が3勝2敗と1つリードしている。
現在、8つあるタイトルのうち、複数保持しているのは両者に加え、渡辺明三冠(36)を加えた3人。豊島竜王・名人は、渡辺三冠と名人戦七番勝負でも戦っており、複数冠保持者が相次いで、番勝負を戦っている状況だ。
永瀬叡王は、今回が自身初の防衛戦。勢いのある挑戦者の方が、タイトルには近いと言われることも多い中、序列1位の挑戦者をどう迎え撃つか。
豊島竜王・名人は、通算タイトル4期が全て挑戦者としてのもので、挑戦権を得たものについては、4連続で奪取に成功中。三冠に向けて、初戦から勢いをつけるか。
本局の持ち時間は各5時間で、先手は永瀬叡王。戦型は角換わりから始まると、研究していた形だったのか、開始から30分足らずで50手目まで猛スピードで進行した。昼食休憩には62手目まで進んでいる。
なお、前日に行われた竜王戦3組ランキング戦決勝、杉本昌隆八段(51)と藤井聡太七段(17)の師弟対決は、同じく持ち時間各5時間だったが非常にスローペースで進み、50手目を迎えたのは、開局から約7時間後の午後5時ごろだった。
【昼食休憩時の残り持ち時間】
永瀬拓矢叡王 3時間44分(1時間16分) 豊島将之竜王・名人 3時間48分(1時間12分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)