藤井聡太七段、リベンジ成功!29連勝止めた佐々木勇気七段に約3年ぶり2度目の対局で勝利/将棋・順位戦B級2組
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 リベンジ達成だ。将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が6月25日、順位戦B級2組1回戦で佐々木勇気七段(25)に110手で勝利した。両者は2017年7月以来、約3年ぶりの2度目の対戦。史上最多の連勝記録を「29」で止められプロ初黒星を喫した相手に、成長した棋力と勢いをぶつけ、快勝を収めた。

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 「藤井フィーバー」真っ只中で戦った2人が、3年の時を経て、フィーバー再来を感じさせる盛り上がりの中、熱い戦いを繰り広げた。藤井七段は今月4日に史上最年少でのタイトル挑戦記録を更新。佐々木七段も19日に竜王戦2組ランキング戦で優勝、1組昇級と本戦出場を決めるなど、将棋界の中心で活躍する両者が、タイトル戦を除けば最長の持ち時間6時間で戦う順位戦の舞台でぶつかった。

 昨期、C級1組を藤井七段が10戦全勝、佐々木七段が9勝1敗で同時昇級を果たしたことで実現した対決は、佐々木七段の先手から始まり、角換わり腰掛け銀から進行。夕食休憩(午後6時から)のあたりでは形勢が互角に見られていたが、終盤に近づくにつれて、徐々に藤井七段ペースに。序中盤にしっかりと時間を使うスタイルが今回も功を奏し、逆転を狙う佐々木七段に隙を見せず、そのまま押し切った。

 対局後、藤井七段は「常に玉が薄い戦いだったので、判断が難しい将棋でした」と振り返ると、佐々木七段との対戦については「大変強い相手なので、こちらもしっかりした将棋を指したいと思っていました」とコメント。順位戦B級2組の白星スタートには「いいスタートが切れたので、次戦以降も一局一局頑張りたいです」と落ち着いていた。

 藤井七段には、最年少での名人獲得の可能性が残されており、今期のB級2組、次のB級1組と“1期抜け”を果たし、A級初挑戦で挑戦権を獲得、奪取できれば記録更新となる。

 藤井七段は、28日にヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)と対戦。また7月1、2日には王位戦七番勝負の第1局で、木村一基王位(47)との対戦が決まっており、最年少タイトル獲得記録の更新に加え、一気に二冠の期待が膨らんでいる。

ABEMA/将棋チャンネルより)

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藤井聡太七段、約3年ぶりの対局で雪辱
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