<大相撲七月場所>◇七日目◇25日◇東京・両国国技館
炎鵬が見せた立ち合いの駆け引きに館内が騒然。その後、玉鷲を翻弄して見事に寄り切ると、館内のざわめきが拍手喝采に変わった。
前頭六枚目の炎鵬(宮城野)と前頭九枚目・玉鷲(片男波)の一番は、炎鵬が寄り切って4勝目を挙げた。その立ち合い、仕切り線から一歩下がって腰を割った炎鵬は、手をつくとさらに半歩下がりながら立ち、両手を前に出すようにして身構えた。
ひと呼吸おいた玉鷲が、炎鵬が突き出した手を取りに行こうと手を伸ばした次の瞬間、サッと懐に潜った炎鵬はやや変則的な形で頭をつける。一方、左手をまわしにかけた炎鵬に対して、左の腕を極めるように強烈な小手投げを打つ玉鷲。その後も玉鷲は左右に炎鵬を振ったが、しっかり頭をつけた炎鵬は崩れることなく、前まわしを引いて玉鷲を寄り切った。
館内の拍手が鳴り止まない中、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「よく考えた一番」と切り出すと「炎鵬は後ろに下がったが、足は揃っていない。玉鷲も小手投げが得意ではあるが、炎鵬の腕が肩まで入っているので、腕が極められない。玉鷲は呼び込むことしかできず、ただ、呼び込むことは引くことと一緒で、上体が上がってしまう。炎鵬はそこを押して出した。いい相撲、よく考えた相撲だった」と興奮気味に解説した。
また花田氏は「見ている人が面白い。プロの相撲だと感じられた」と続けると「前に出るだけが相撲ではない。こういうことをやることによって、次対戦する人が恐怖で前に出れなくなる。15日間の中で、一つはやらないといけない。考えた相撲です」と締めくくった。
花田氏の熱のこもった解説に対して、視聴者からは「わかりやすい!」「(炎鵬)考えてるなぁ」「すごいな炎鵬」など様々な反応が寄せられていた。(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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