<大相撲七月場所>◇十二日目◇30日◇東京・両国国技館
前頭十一枚目・栃ノ心(春日野)と前頭十二枚目・松鳳山(二所ノ関)が、意地と力のぶつかり合いを演じ、両者恐れず顔面から土俵下にダイブする白熱の戦いを見せ、館内から万雷の拍手を浴びた。
怪力を誇る栃ノ心と、動きのよさで勝負する松鳳山の取組は、立ち合いから激しくぶつかり合うと、早々に松鳳山が両差しに。それでも栃ノ心が両上手をがっちりと引いて、強引に土俵際まで運んでいった。松鳳山危うしと見られたが、ここから松鳳山も粘り腰。下手投げで逆転を狙うと、栃ノ心も上手投げで応じ、投げの打ち合いとなった。
土俵際いっぱいだったこともあり、両者の体はそのまま土俵下へ一直線。空いた手で多少かばいはしたものの、2人とも顔面から土俵下の床に叩きつけられたものの、最後まで逃げることなく戦いあった様子に、館内は拍手喝采となった。この取組は同体取り直しに。その後の一番では栃ノ心が勝利した。
興奮したのは館内のファンだけでなく視聴者たちも同じ。ABEMAのコメント欄には「あっぶねぇ」「顔から落ちた」「どっちも褒めたい」と、けがをも恐れる闘志を称える声が相次いでいた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)