プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の準決勝、チーム渡辺VSチーム三浦が8月1日に行われ、第2局でチーム渡辺・近藤誠也七段(24)が、チーム三浦の本田奎五段(23)に勝利し、初戦を落としていたチームにこの日初白星をもたらした。
▶中継:第3回AbemaTVトーナメント準決勝<チーム渡辺 VS チーム三浦>
頼れる若きエースだ。同世代の本田五段との対決は、先手の本田五段が得意の相掛かりを用いてきたのに対して、堂々と受けて立つ一局に。中盤、終盤に向かうにつれて確実にリードを保つと、周囲からも「慌てない男」と評価される指し回しが本領発揮。超早指し戦ながら、持ち時間にも余裕を残して勝つ快勝だった。
この快勝に視聴者からは「やはり誠也は将来のA級」と、現在は順位戦B級1組ながら、A級レベルの実力だという声が飛ぶと、さらには本戦1回戦でリーダー渡辺明二冠(36)からプロ野球・広島の鈴木誠也の応援歌を用いて「もってこい、もってこい、誠也!」と声援を送られたことを思い出してか、コメントでも再び同じフレーズが送られていた。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷
(ABEMA/将棋チャンネルより)