将棋の王座戦挑戦者決定戦が8月3日に行われ、久保利明九段(44)が渡辺明二冠(36)に122手で勝利、永瀬拓矢王座(叡王、27)への挑戦権を獲得した。久保九段の王座挑戦は3度目。
振り飛車党のエースとして活躍する久保九段は今年度、前日までに10局で8勝2敗と好調な将棋を指してきたが、この日もタイトル25期、名人にも挑戦中の渡辺二冠に対し、後手番から得意の四間飛車で、渡辺二冠の居飛車に対抗。早い段階から戦いが始まる激しい将棋になったが、夕食休憩を終えたあたりからの最終盤でリードを奪うと、その後は逆転を許さず確実に寄せ切った。
対局後、久保九段は「玉頭戦になったので、手厚くできるかという将棋になったんですが、少し攻めが細くなったので、自信がなくなった局面もあった。なんとか手が作れた」と振り返ると、タイトル挑戦には「まだ終わったばかりで実感が湧いてないですが、五番勝負なのでスタートダッシュ失敗するとあっという間に終わってしまうので、しっかり準備して挑みたいと思います」と意気込みを語った。
王座戦は五番勝負でタイトルを争う。第1局は9月3日に行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)