将棋の名人戦七番勝負第5局が8月7日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、豊島将之名人(竜王、30)が53手目を封じ手し、1日目を終えた。明日8日の午前9時から、挑戦者の渡辺明二冠の手番で、対局が再開する。形勢は、豊島名人がやや有利かと見られるが、難解な中盤の真っ只中で、2日目は午前中から勝負どころを迎える。
▶中継:渡辺二冠が意表をつく飛車振り 豊島名人 対 渡辺二冠 名人戦第5局
初防衛を目指す豊島名人、初の名人獲得を目指す渡辺二冠、両者譲らず2勝2敗で迎えた第5局は、相居飛車と思われた出だしから、後手の渡辺二冠が飛車を4筋に振る意表を突いた展開に。1日目から互いの玉周りが薄いまま、激しく駒がぶつかり合うと、難解な局面のまま封じ手の時間を迎えた。
豊島名人が封じ手の53手目に1時間の長考をしたことで、持ち時間では渡辺二冠が1時間10分リードする状況になった。
本局の持ち時間は各9時間の2日制で、先手は豊島名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之名人 4時間14分(消費4時間45分) 渡辺明二冠 5時間24分(消費3時間36分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)