7月31日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテと楽天の10回戦で、ロッテの石川歩が楽天の太田光に対して投じたインコース高めの一球がファンの間で物議を醸している。
この一球、太田は反応したもののすぐにスイングを止め、ボールはグリップエンドの近くをかすめる様にして捕手のミットに収まった。コース、高さともに明らかなボールだったが、主審の判定はストライク。この判定により、太田はバットをスイングしていないにもかかわらず空振りの三振となった。
考えられることは、ボールがバットのグリップエンドをかすめた際、バットに当たっていた(ファウルチップ)ということだが、スローVTRで見る限り、その瞬間、判定を下した主審をはじめ捕球した捕手も目を瞑っているのだ。では、どうやって「振ってないのに空振り三振」の判定が下されたのか。プロ野球解説者の里崎氏は、次のように持論を展開した。
「当たったかどうか、ではなく、音です」
そう切り出した里崎氏は「審判とキャッチャーの両方が目を瞑っているので、当たったかどうかは正直分からないと思うが、“チッ”という音がしているはず。今は(観客数を制限していて)応援もなく、より聞こえたと思うので審判のジャッジも早かった。スイングとして判定できたと思う」と話すと「音ですね」と言い切った。
このシーンに対してネットでは「ナイス審判」などの声が上がっていたが、里崎氏は改めて「目じゃなくて耳ですね。耳でジャッジした」と述べた。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)