将棋の竜王戦決勝トーナメント準決勝が8月13日に行われ、羽生善治九段(49)と梶浦宏孝六段(25)が午前10時から対局を開始した。勝った方が、決勝にあたる挑戦者決定三番勝負で、丸山忠久九段(49)と対戦する。羽生九段と梶浦六段は、今回が初手合。
▶中継:勝てば挑決三番勝負へ 羽生善治九段 対 梶浦宏孝六段
将棋界最高の優勝金額(4400万円)を誇るビッグタイトル・竜王だが、歴代最多のタイトル99期を誇る羽生九段が、1989年に記念すべき初タイトルを獲得したものでもある。また通算7期目の獲得では、7つある永世称号の資格を得る「永世七冠」を達成し、国民栄誉賞も受賞。羽生九段にとって記録・記憶、両方に残るタイトルだ。
前人未到のタイトル100期に王手をかけた状況が続いている羽生九段だが、竜王防衛にあと1勝というところで敗れ、27年ぶりに無冠となった2018年12月から、タイトルから遠ざかっている。それでも今期は、強豪ひしめく1組ランキング戦で堂々と優勝。挑戦者決定三番勝負に最も近い位置から本戦出場を果たしている。
将棋界のレジェンドに対する梶浦六段は今期、5組ランキング戦を優勝、本戦出場を果たした若手棋士の一人。ここまで木村一基王位(47)、佐藤康光九段(50)と実績・経験豊富なトップ棋士を相手に一気に勝ち上がった。竜王挑戦となれば七段、獲得なれば八段まで昇段も叶う大チャンス。勢いで強大な壁を乗り越えられるか。
持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は梶浦六段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)