羽生善治九段、タイトル挑戦ピンチ 丸山忠久九段が勝利で挑戦に王手/将棋・竜王戦挑決三番勝負
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 将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局が8月17日に行われ、丸山忠久九段(49)が羽生善治九段(49)に76手で勝利し、挑戦権獲得に王手をかけた。タイトル100期の大記録を目指す羽生九段にとっては、久々となるチャンスが遠のく手痛い黒星となった。

【中継】羽生善治九段、敗れる 丸山忠久九段が挑戦権に王手

 羽生九段先手で始まった対局は、丸山九段が得意の一手損角換わりを採用。研究が進んでいることもあってか、丸山九段は対局開始の午前10時から正午までの2時間、持ち時間を1分も使わないという超ハイスピードで指し手を進めた。

 形勢では中盤、羽生九段がリードした場面もあったが、持ち時間でリードし続ける丸山九段は、徐々に形勢でも有利に。手数は短いものの激しい戦いでさらに優勢に立つと、最終盤に向けて羽生九段の一手をきっかけに、形勢は丸山九段勝勢に。最後は即詰みに討ち取り、2016年以来となる竜王挑戦に王手をかけた。現タイトル保持者は豊島将之竜王(30)。

 一方、敗れた羽生九段は通算タイトル獲得数で、大記録となる100期目前の99期となっており、大台達成に周囲の期待も膨らんでいるが、同世代の丸山九段相手に黒星スタート。残り2局で連勝が必要な苦境に立たされた。

 対局後、丸山九段は「あまり自信のない展開でした。まだ1局目なんで(次局も)全力を尽くします」、羽生九段は「序盤からかなり激しい展開になったんですが、形勢がわからないまま指していました。ちょっと攻め方に問題があったかもしれません。次、気を取り直して頑張りたいと思います」と語った。

 第2局は25日、先手は丸山九段。

ABEMA/将棋チャンネルより)

竜王戦 挑戦者決定三番勝負 第一局 羽生善治九段 対 丸山忠久九段
竜王戦 挑戦者決定三番勝負 第一局 羽生善治九段 対 丸山忠久九段