長時間に渡る将棋の対局において、どの棋士にもピタッとハマるそれぞれのポーズがあるようだ。8月25日に行われた竜王戦挑戦者決定三番勝負の第2局で、羽生善治九段と(49)と対戦した丸山忠久九段(49)が見せたのが通称「マッスルポーズ」。たくましい二の腕ということもあり、もともと知っているファンから新規のファンまで、即座に反応し始めた。
この「マッスルポーズ」だが、細かく説明するとこうだ。正座から左の太ももに右手でつかんだ大きな扇子を突き立て、その先端に左肘をオン。左腕は力こぶでも出すように折り曲げ、手の甲で左頬を支える。対局者の横には肘を置いたり、もたれかかったりする脇息があるが、それでは高さが足りないのか、太もも、扇子、肘、手と垂直に立てることで、体を折り曲げることなく頬杖をつくことができるようだ。
ただの頬杖なら話題にもならないが、この左腕がポイント。将棋については手堅い棋風から「激辛流」などと呼ばれることもあるが、ボリュームある将棋めしの効果もあってか、その二の腕はパワフルそのもの。携帯電話、スマホなどで使われる絵文字のガッツポーズマークにも似ていることで、中継していたABEMAでは、このポーズが見られる度にコメント欄が絵文字で埋め尽くされることも起きていた。
この日、改めて注目されると解説の棋士、聞き手の女流棋士たちも反応。視聴者からも「マッスル!」「扇子に肘乗せるやつ」「上腕二頭筋を見せ付けていくポーズ」と、多くのコメントが寄せられた。
対局時の仕草では、対戦相手だった羽生九段が終盤の勝負どころになると、指が震えることが有名。佐藤天彦九段(32)は熟考の際にぺちゃんこにつぶれるようになることから、ファンからは「ぐで」などと呼ばれることもある。また藤井聡太二冠(18)は、デビュー直後は集中するとどんどん前傾姿勢が深くなり、盤に覆いかぶさるよういなっていたが、最近ではあまり見られなくなった。手にする扇子をくるくると回すことは、現在でも続いている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


