将棋の最年少棋士・藤井聡太二冠(18)が、明日9月9日発売の「別冊少年マガジン」(講談社)において、連載中の人気漫画「将棋の渡辺くん」に登場する。最年少でのタイトル獲得、二冠達成を成し遂げると、急遽発売された書籍、雑誌が爆発的に売れている。最年少タイトル獲得となった棋聖戦で戦った渡辺明名人(棋王、王将、36)の様子が描かれる貴重なエピソードとなりそうだ。
「将棋の渡辺くん」は、渡辺名人の妻の漫画家・伊奈めぐみによる作品。将棋界のトップ棋士である渡辺名人の日々の生活、対局に向けての様子などを、アットホームかつコミカルに描いているノンフィクションだ。対局やインタビューでは表に出ない、渡辺名人や棋士の素顔が見られると、将棋ファンを中心に根強い人気を誇っている。
9日発売の10月号では、伊奈が妻らしく遠慮なく「藤井くんにタイトルを取られるってどんな感じ?」とばかりに、渡辺名人にインタビューするようなひとコマもある。また、同日発売のコミックス第5巻では、渡辺名人と藤井二冠の初対局についても描かれており、渡辺名人による「藤井二冠アナライズ」は注目だ。
藤井二冠は、6月8日に史上最年少、17歳10カ月20日で棋聖戦五番勝負にタイトル戦登場。当時のタイトル保持者だった渡辺名人と激戦を繰り広げると、シリーズ成績3勝1敗で、7月16日に最年少17歳12カ月でタイトル獲得に成功した。その後、王位のタイトルも獲得。現在は渡辺名人、永瀬拓矢二冠(28)、豊島将之竜王(30)と、8つのタイトルを4人で保持する状況になっている。
これまでも数々の大記録を樹立してきた藤井二冠だが、タイトル獲得という大きな節目を契機に、記念の書籍・雑誌も次々と発売。品切れ・増刷状態になっている。