元関脇・嘉風の中村親方が、自身の現役時代を振り返りながら前頭十二枚目・魁聖(友綱)が苦手力士だったことを告白した。
9月23日に大相撲秋場所十一日目を中継していたABEMAに解説で出演した中村親方。前頭十三枚目・石浦(宮城野)の対戦相手として魁聖が登場すると、「魁聖は自分にとって大変合口の悪い、非常にやりにくい力士でしたね」と現役時代に苦手としていたことを明かした。実況を務めた矢野武アナウンサーから、魁聖との通算成績が4勝13敗であることを告げられると「そんな勝ってました? 魁聖と当たるってなると、前の日は付き人に『明日は怪我しないようにしましょう』って言うぐらい、魁聖は苦手だったんですよ。横綱や大関とやるより魁聖とやりたくないっていう」と語った。
さらに「なぜ苦手だったんですか?」と質問されると、中村親方は「相性ですかね。絶対にやりたくなかったですね。自分も開き直っていけてましたけど、それでも4回しか勝ってないんで、相当苦手意識がありましたね」と説明。取組の前日の心境については「逆に『明日は休みだな』みたいな(笑)。そういう、本当に開き直ったという意味で、気持ちよく土俵に上がれていましたね」と、むしろ晴れ晴れとした気分で魁聖戦に臨んでいたことも明かした。
さらに小兵・石浦と魁聖の対戦成績が五分五分であることを受けて、中村親方は「魁聖としては(自分は)ちょうどいいサイズだったのかもしれないです。自分は魁聖と当たるときは、あんまり立合いの変化をしても通用しないと思ってやらなかったんですよ。正攻法だったから、そういうところも魁聖にとっては楽だったのかもしれない。石浦とか炎鵬とか、照強もそうですけど、小さい力士は何するのかわからないっていう、魁聖を迷わす部分があると思うんです」と解説。「ダンプカーって固いイメージがあるじゃないですか。けれども魁聖はものすごい柔らかいんですよ。当たった衝撃がそんなにないんです。でも圧力はもう本当に凄い。角界で自分が対戦した中で1、2を争うというか、それぐらい本当に嫌でしたね。人としては好きなんですけどね」と、魁聖の強みについて語った。
中村親方のエピソードを受けて、視聴者からは「へえ~」「面白い」「ちょうどいいサイズw」「ふわふわ魁聖」「やわらか戦車」といったコメントが相次いで寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネルより)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?