初めて結う大銀杏がよく似合っているのはある意味、当然かもしれない。昭和の大横綱大鵬を祖父に持ち、父親は賜盃を手にしたこともある関脇貴闘力という幕下四枚目の納谷が初めて十両の土俵に上がり、大翔鵬を力強い相撲で押し出して5勝目。来場所の新十両に向けて大きく前進した。
【動画】納谷が十両昇進を確実にした一番(3時間46分ごろ~)
この1年は幕下上位に定着していたが3勝4敗か4勝3敗と一進一退の成績が続き、壁を突き破れずにいた。自己最高位で迎えた今場所は関取からの白星を含む5勝をマークした意義は大きい。
同学年で高校時代はしのぎを削った豊昇龍や同じ埼玉栄高のチームメートだった琴勝峰はすでに幕内で活躍。今は大きく先を越されているが、いずれは最高の舞台で白熱したライバル争いを繰り広げることになるだろう。
角界では不思議と逸材の“豊作年”が周期的にやって来る。古くは北の湖、2代目若乃花の2横綱を筆頭に関脇の金城と麒麟児、小結大錦ら、昭和28年生まれの通称“花のニッパチ”。昭和38年生まれ(サンパチ)には横綱に北勝海と双羽黒、大関小錦、関脇の寺尾と琴ヶ梅など。昭和51年生まれ(ゴーイチ)は千代大海、栃東、琴光喜の3大関に関脇の若の里と隆乃若、小結高見盛ら。昭和61年生まれ(ロクイチ)は横綱稀勢の里、大関豪栄道、関脇経験者に妙義龍、勢、栃煌山、宝富士らがひしめく(栃煌山と宝富士は早生まれでロクイチ組と同学年)。
さらには“平成4年組”は御嶽海、北勝富士、翔猿、千代鳳、今は幕下の宇良とタレント揃い。その次の時代を担うと思われるのが前述した琴勝峰、豊昇龍、納谷ら、平成11年度生まれの学年だ(納谷は平成12年2月生まれ)。幕下上位には埼玉栄高出身で元中学横綱の塚原、元高校横綱の狼雅など将来の大器が続々と控えている。
近い将来、一大旋風を巻き起こしそうな“平成11年組”。今から要チェックだ。
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