“麻雀ロボ船長”小林剛が弾き出した数字 連覇率「20%」ファイナル率「70%」油断・慢心は0%
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 長く、熱い戦いが繰り広げられた2019シーズンのプロ麻雀リーグ「Mリーグ」。+211.0という好成績を記録し、U-NEXT Piratesを初優勝へと導いた“船長”こと小林剛(麻将連合)は、「本当にギリギリでした」と安堵の表情で宝島までの航海を振り返った。とはいえ、新シーズンに向けて油断や慢心は一切ない。精密機械のような計算能力で知られる“麻雀ロボ”が、「連覇率は20%、ファイナル進出率は70%」と2020シーズンの展望を明かした。

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-2019シーズンはレギュラーシーズンを6位、セミファイナルを4位で通過し、ファイナルで総まくり。優勝という最高の結果を手にした。

小林剛(以下、小林)

 結果的には本当にギリギリでした。もう少し楽ができると良かったんですが、それはもう仕方がないです(笑)。レギュラーシーズンの最終盤は、6位のボーダーの下にいたドリブンズだけが厳しく打たれて、上位のチームは逃がされ……という展開になりましたね。各チームとも最初からわかっているシステムとはいえ、Piratesはその中間で助けられた部分もありました。

 レギュラーシーズン突破には、順位差による展開の利も作用したと分析する小林。劇的な優勝の喜びを噛み締めながらも、持ち前のクレバーさはまったく揺らぐことはない。

-優勝を果たしたことでチームの雰囲気に変化はあったか。

小林

 気の緩みや慢心というのは一切ありません。僕は基本的に「麻雀の1回1回の結果は偶然」という考えなので、「たまたまいい偶然が起こった」という立場。レギュラーシーズンで苦戦したチームメイトの他3人も、「自分が勝っていればもっと楽ができたのに」と考えているはずです。オフの間もトレーニングを重ねて各々が少しずつレベルアップしていると思いますし、今シーズンも戦い方自体を大きく変えるつもりはありません。

-Mリーグで勝つためのポイントは?

小林

 Mリーグを意識しすぎないこと、でしょうか。Piratesにしても他のチームにしても、どうしても普段通りに打てなくなっている人が多いように感じます。ファンの方の応援や、チーム、スポンサーを背負うというプレッシャーはもちろんありますが、それは麻雀というゲームの構造とは直接的に関係がない部分。大きなものを背負っているからこそ普段通りの麻雀を見せるべきですし、そのための力をつけることが大切です。

 ファイナルシリーズ最終戦のオーラス、逆転を狙うセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)のリーチに手詰まった場面を、小林は「発を切れば会社のお金が3000万円飛ぶ状況。ただ、もし仮にそれを意識していたとしても、いつもの麻雀を打てなければいけない」と振り返った。メンゼン高打点を狙う選手が多いMリーグにおいても、精度の高い鳴きを多用するスピーディーな雀風を貫いているだけに、その言葉には説得力がある。

-小林選手が弾き出した今シーズンの“連覇率”を教えてほしい。

小林

 一応、20%くらいを目標にしています。ファイナル進出率で考えると70%くらいでしょうか。少なくとも1/8の12.5%よりは高いつもりで練習していますし、1回1回の結果は偶然とはいえ、強いチームが半荘を100回も打てばそれくらいの差は出ると思います。

 麻雀に対して超現実的な考え方を持つデジタル雀士の代表格である小林は、声高に連覇を宣言するようなことはしない。しかし優勝の確率を1/8の12.5%、ファイナル進出の確率を4/8の50%よりもそれぞれ高く想定しているところに、チームの仕上がりへの確かな自信が見てとれる。その緻密な計算に狂いがなければ、2020シーズンもU-NEXT Piratesが優勝の大本命だと言えそうだ。

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

Mリーグ2019 - Re:mind - M.LEAGUE 2019 Re:mind U-NEXT Piretes 小林剛
Mリーグ2019 - Re:mind - M.LEAGUE 2019 Re:mind U-NEXT Piretes 小林剛

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