有観客のスポーツに付き物のヤジ。時として選手のメンタルに影響することもあり、決して褒められるものではないが、10月3日、ABEMA「ABEMA BOATRACE TOWN『知識で争う波乗王』」に生出演したボートレースアンバサダーの植木通彦は、そんなヤジに対する考え方を説いた。
数々のビッグレースを制したレジェンドアスリートの植木が、視聴者からの質問に答える番組内の人気コーナー、「おしえて!植木さん」でのこと。「お客さんのヤジは選手に聞こえるものですか?」との投稿が寄せられた。これに、「プロ野球ではよく聞く話」とした司会の次長課長・河本準一も「ヘルメットを被るボートレースではどうなのか」と疑問に思うと、植木は「ボートレースのヘルメットは、直線を走っていて誰がどこにいるのかを音で判断するために、直径2センチくらいの穴が両方に開いている」と説明。それ故、ヤジは選手にも聞こえ、特に、ピットを離れてからスタートするまでの「待機行動中はすごく聞こえる」のだそうだ。
「僕もちょっとだけ活躍した時期がありまして…」。謙遜した植木は、ヤジを「いいことも悪いことも自分に対する声援」と認識するようにしていたとのこと。艇王と呼ばれて大きな期待を背負う中、「ファンの(ヤジ)ひとつひとつで、自分が動揺してしまうのはいけない」と考えたからだそうだ。ただ、その考え方に辿り着くまでは時間がかかったそうで、きっかけは「4年間、SGレースで優勝できなかった」スランプ期とのこと。「いろいろとあった」と述べつつ、「これは悩んでいてもしょうがない。ヤジは頑張れってことだな」と思うようしたことで「(ヤジを)言われることも、ちょっとはプラスになった」と回想し、共演者たちをうならせた。
(ABEMA/BOATRACEチャンネルより)