初防衛なるか 豊島将之竜王、羽生善治九段の挑戦受ける「世間からも注目される将棋になる」/将棋・竜王戦
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 将棋の竜王戦七番勝負が10月9日に東京・渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で開幕する。現タイトル保持者の豊島将之竜王(叡王、30)は、将棋界のレジェンドとも言われる羽生善治九段(50)の挑戦を受ける。羽生九段にはタイトル通算100期達成がかかっていることもあり、豊島竜王も「世間からも注目される将棋になるので、いい対局にしたいと思います」と語った。

【中継】豊島竜王 VS 羽生九段 竜王戦開幕

 大先輩の記録がかかるタイトル戦だが、自身にとっても別の壁を乗り越えるための戦いでもある。タイトル通算5期を誇り、史上4人目となる「竜王・名人」も達成、先日は叡王も奪取し二冠に復帰したが、この5期は全て挑戦者として奪取したもの。過去の3回の防衛戦では、全て失冠した。「タイトル戦に出続ける、タイトルを持って戦っていくのが目標で、この2年ぐらいはできていますが、どこかで防衛しないと厳しくなる。挑戦して奪取するのと、自分はそんなに変わらないつもりでも、相手の状態が変わるので、そこにうまく適応できればと思います」と、防衛への思いは強くなるばかりだ。

 名人を失った夏場にはかなり調子を落としたが、その後は復調傾向を見せ、その道中に叡王も手にした。藤井聡太二冠(18)には公式戦無傷の6連勝を飾ったことでも話題となり、「豊島強し」が再認識されている。羽生九段への戦いに向けて「自分の自信のある将棋、力のある将棋をしたいです。どういう形になっても羽生九段がうまく対応されると思うので、自分の力が出せるように」と静かに抱負を語ったが、秘めた思いは熱く強い。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第33期 竜王戦 七番勝負 第一局 1日目 豊島将之竜王 対 羽生善治九段
第33期 竜王戦 七番勝負 第一局 1日目 豊島将之竜王 対 羽生善治九段