将棋の竜王戦七番勝負第1局が10月9日、東京・渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で午前9時から開始された。初防衛を目指す豊島将之竜王(叡王、30)と、タイトル通算100期の大記録を目指す羽生善治九段(50)の対決は、開幕前から大きな注目を集めてきた。初戦を制し、シリーズの主導権を握るのはどちらの棋士か。
豊島竜王は2007年4月に四段昇段。順位戦A級(A級以上:4期)で、タイトルは現在保持すると竜王、叡王を含めて通算5期。棋戦優勝も2回経験がある。史上4人目となる「竜王・名人」も達成した実力者だが、タイトル戦においては3度の防衛戦に、全て失敗。今シリーズで自身初防衛を目指す。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:29期)、順位戦A級(A級以上:28期)。タイトル通算99期、棋戦優勝45回はいずれも歴代1位の大記録。7つのタイトルで永世称号の資格を得る「永世七冠」達成後には、国民栄誉賞も受賞した。タイトル戦出場は2年ぶりで、前人未到のタイトル100期達成に挑む。
本局の持ち時間は各8時間の2日制で、振り駒の結果、先手は羽生九段。第2局以降は交互に入れ替わり、最終第7局まで進んだ場合は、再度振り駒で先後を決める。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)