将棋の竜王戦七番勝負第1局が10月10日、東京・渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で2日目を迎えた。前日9日に挑戦者の羽生善治九段(50)が封じた27手目が開封され、豊島将之竜王(叡王、30)の手番で再開した。手数こそ27手目だが、局面は早くも激しい戦いに。決着の2日目は、午前中から勝負どころを迎えている。
【中継】先勝するのは?豊島竜王 対 羽生九段 竜王戦第1局2日目
初防衛を目指す豊島竜王と、タイトル通算100期の大記録を狙う羽生九段の戦いは、じっくりとした矢倉に向かうと思われたが、豊島竜王の仕掛けにより一気に急戦へ。両者居玉のまま緊迫感のある指し手が続くと、1日目から少しのミスも許されない状況からかお互い長考合戦に。結果、午前9時から始まった対局は、午後6時の封じ手までわずか26手目までしか進まなかった。
豊島竜王はタイトル通算5期、現在も二冠を保持するが、過去3度の防衛戦は全て失冠。今シリーズこそ防衛をと気持ちを強めている。羽生九段は2年前の竜王戦で、あと1勝のところでタイトル防衛、100期達成を逃し、27年ぶりに無冠にもなった。久々のタイトル戦出場で、大記録への挑戦にも自然体で臨む。
両者の過去の対戦成績は羽生九段17勝、豊島竜王16勝とほぼ互角。本局の持ち時間は各8時間の2日制で、先手は羽生九段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之竜王 4時間10分(消費3時間50分) 羽生善治九段 4時間6分(消費3時間54分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)