将棋の順位戦A級4回戦が10月29日に行われ、糸谷哲郎八段(32)が豊島将之竜王(叡王、30)に115手で勝利した。これで糸谷八段は3勝1敗と白星が2つ先行。4連勝で首位を走る斎藤慎太郎八段(27)をぴったりと追走する格好となった。
大きな体で早見え早指し。まさに“高速の重戦車”である糸谷八段が、最高峰タイトルを持ち序列2位にいる豊島竜王を押しまくった。角換わりで始まった将棋は、序盤、中盤とじりじりとした展開で続いたが、薄い自玉をもろともせず、大駒で迫力のある攻めを続けると、終盤に向けて一気に優勢に。持ち時間でも常にリードを奪い、プレッシャーを掛け続けた。
本局で順位戦A級10人が全員4局を終え、単独トップは4連勝の斎藤八段。これを3勝1敗で糸谷八段、佐藤康光九段(51)が追う展開になっている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)