優勝賞金300万円、出場8選手中5人がタイトルホルダーというジャンル史上最高レベルの規模での開催となったRISE女子トーナメントは、期間の短さもポイントだった。1回戦が10月11日の横浜大会、準決勝と決勝は11月1日の大阪大会だから、試合間隔が3週間しかない。体力的に厳しいし、1回戦の反省点を修正することも難しいだろう。
だが寺山日葵は、その短期間で大きく変貌、成長した。生まれ変わったと言ってもいいくらいだった。3週間前の寺山は、どん底にいた。erikaとの1回戦、判定勝ちを収めたものの持ち味が出せずに終わった。悔し涙が止まらず、ネットでの批判の声もまともに受け止めてしまった。那須川天心と同じジムだから判定で有利にしてもらっているんじゃないか。そんな根拠のない中傷まで気にしてしまう。