「土俵はコンクリート、徳俵はヤスリです」旭道山、土俵の恐ろしさを語る
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 元小結・旭道山が、現役時代を振り返りながら「土俵はコンクリートと一緒ですからね」「(徳俵は)ヤスリです」と、土俵の恐ろしさを語った。

【動画】コンクリートのように硬い土俵(15分ごろ~)

 旭道山は、大相撲十一月場所四日目を中継していたABEMAに解説で出演。前頭十六枚目・千代翔馬(九重)と前頭十四枚目・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)の一番で、千代翔馬が滑ったように開脚して敗れたことを受けて、「本当に土俵の上は滑りますからね」とその恐ろしさに触れた。旭道山は「塩が乗っかっている時とか乾いている時とか、水を含んでいない時というのは、スケートのように滑りますから」と土俵上が滑りやすいことを説明。続けて「『親指でかめ』って、(足の)親指を立てるんですよ。杭を打ったような感じに親指で踏ん張るんです。それが本当に、唯一の踏ん張りどころですね」と語った。

 さらに自身の現役時代の経験を振り返りながら「足でコンクリみたいな土俵を踏ん張るんですからね。私、足の裏の皮がペロっと剥けたことがあるんですよ。徳俵でバーンって持って行かれまして。そのぐらい怖いところです」と、一歩間違えれば凶器のように牙を剝く土俵の恐ろしさに言及。続けて「もうヤスリです。徳俵もそうですし、土俵もそうですし。土俵はコンクリートと一緒ですからね。そのぐらい固いですから。その上に砂を撒いて塩を撒いていますから、滑って当たり前なんですよ。そこを素足で擦っていますから」と、土俵上で踏ん張るためには見た目以上に力が必要であることを明かした。

(ABEMA/大相撲チャンネルより)

硬く締まった土俵
硬く締まった土俵