今場所一番の名勝負 両者息も絶え絶えの熱戦&取り直しに館内“満員級”の喝采、視聴者「ヤバい涙出そう」
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大相撲十一月場所>◇十日目◇17日◇東京・両国国技館

 前頭四枚目・北勝富士(八角)と前頭六枚目・宝富士(伊勢ヶ濱)が、約1分半にも及ぶ長時間の熱戦を展開。さらに同体となって取り直した一番でも、白熱した戦いを繰り広げた。視聴者からは「ヤバい涙出そう」「思わず声出ちゃったよ」といった声が寄せられた。

【動画】今場所一番の名勝負(1時間4分ごろ~)

 立ち合いで鋭く当たっていった北勝富士。下からのど輪で押し上げて攻めるも、対する宝富士も左から絞って土俵際で上手く回り込み、両者一歩も譲らない白熱した攻防戦を繰り広げていく。中盤では荒い息遣いを漏らしながらしっかりと組み合い、お互いの出方を探り合う体勢に。館内には祈るように手を合わせるファンの姿も映っていた。その後、宝富士の上手を切った北勝富士が頭をつけて攻めていったが、北勝富士の右手を掴んだ宝富士が小手投げで応戦。両者ともに土俵下へと倒れ、行司の軍配は宝富士に上がったものの、物言いがついて取り直しになった。

 接戦を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「これはもう一丁見たい相撲でした。もう2人とも燃えています。疲れたとかじゃなくて。立ち合い変わって一発でいなすかもしれないし、これはもう2人の心理戦。何が起きてもおかしくないです」とコメント。さらに「北勝富士さんがぶちかましていくのか、立ち合いで変わるのか、宝富士さんは思いっきり胸からいくのか、いなすのか。これはね、もうその人の戦略ですよ。相手がどう出るかを一生懸命見てね」と続けた。

 取り直しの一番では、ぜいぜいと息を荒げながらも、立ち合いで両者力強くぶつかり合っていった。左を差させずに頭をつけて出ていく北勝富士に対して、宝富士も土俵際で体を残すという、両者互角の接戦を繰り広げていく。だが最後は北勝富士が前に出て、宝富士を押し出し勝ち星を挙げた。コロナ禍で観客を制限しているものの、館内からは両者の健闘を称える割れんばかりの拍手が鳴り響いた。敗れた宝富士は土俵を割った後、悔しそうな声を上げながら天を見上げていた。

 白熱した取組は多くのファンの感動を誘い、視聴者からは「ヤバい涙出そう」「迫力ある勝負で凄かった!!」「興奮しました」「思わず声出ちゃったよ」「いい相撲でした」「二人ともお疲れさま!」といったコメントが続々と寄せられた。

(ABEMA/大相撲チャンネルより)

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