将棋の順位戦A級5回戦が11月23日に行われ、羽生善治九段(50)と佐藤康光九段(51)が現在対局中だ。今期の成績は羽生九段が1勝3敗、佐藤九段は3勝1敗と対照的。リーグ残留、名人挑戦に向けてどちらも落とせない一局だ。本局は角交換型振り飛車(向かい飛車)の出だしになっている。
羽生九段は名人9期を含むA級以上28期、佐藤九段は名人2期を含むA級以上24期と、プロ将棋界のベースとなっている順位戦で長年、第一線で活躍し続けている。ただ今期の羽生九段は4局を終えて黒星が2つ先行。本局に敗れて1勝4敗となると、10人中下位2人の降級圏内に落ち込むことになる。一方、佐藤九段は4連勝で単独首位の斎藤慎太郎八段(27)を追う状況。直接対決も残しており、50代に入ってからの名人挑戦も現実的なところにいる。
佐藤九段は14期連続A級から一度、B級1組に陥落した経験があるが、羽生九段は1992年度にA級入りしてから、28期連続の記録を継続中。もし初の陥落ともなれば、将棋界においては一大事とも言える。11日から14日には、無菌性髄膜炎で入院もしていた羽生九段だが17日、20日と対局をこなした。コンディションの回復具合も周囲にすれば気になるところだ。
本局の持ち時間は各6時間で、先手は羽生九段。ABEMAはこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
羽生善治九段 鶏からあげ弁当 佐藤康光九段 肉豆腐(山椒)弁当、ご飯少なめ
【昼食休憩時の残り持ち時間】
羽生善治九段 5時間23分(消費37分) 佐藤康光九段 4時間51分(消費1時間9分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)