点数計算で慌てる貴重なシーンも、ファンにとってはご褒美なのかもしれない。11月24日に行われたプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)とTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が「かわいい」と視聴者をほっこりさせる一幕があった。
流局での親流れが続き、積み棒が重なった南2局5本場だった。6巡目に役なしのテンパイを入れた親の高宮は手替わりを待ってリーチせずを選択したものの、次巡にあっさりアガリ牌の3索をツモ。ツモのみ1500点(+1500点、供託2000点)のアガリとなったが、ある意味で期待外れの“ひょっこりツモ”と5本場という状況に、高宮は「500は……ん?」と顎に手を当てて積み棒を再確認。すぐに「1000オール」と点数申告したものの、このわずかな暗算タイムと悩ましげな表情に「かわいい」というコメントが相次いで寄せられた。
さらに続く6本場、今度はトップ目の黒沢がダマテンからツモ・平和の1500点(+1800点)をツモアガリ。点数申告は「400・700は1000・1300」となる場面だったが、黒沢は「400・700は1000、せんろ……」と口にしかけて首を左右に振り、慌てて「1000、1300」と再計算した。この一連の動作に「かわいいw」「計算むずいw」「言いにくそう」「本場多すぎw」と盛り上がる視聴者コメント欄。また高打点が持ち味の“セレブ”黒沢らしからぬ軽いアガリということもあり、「お安いですわ」「安すぎてわからないわ」「庶民の手」「細かい数字は苦手ですの」といった“なりきりコメント”も相次いで寄せられた。
5本場、6本場と積み棒が重なるごとに、アガリ時の点数計算がややこしくなるのが麻雀というゲームの特性でもある。「400・700は1000・1300」というあまり耳にすることがない点数申告に、実況の松嶋桃(協会)は「本場が多くなると言い慣れない点数が出てきますよね」と同情気味にコメント。抜群の計算能力を誇る解説のU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)も「600を2つの数字に足すって、結構ごちゃごちゃになりますよね」と共感していた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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