トンネルを抜けた滝沢和典、個人3連敗からついにトップでファン待望のイケメン笑顔/麻雀・Mリーグ
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 「運でもいいから勝ちたい」。顔つきはあくまで柔和、端正なルックスもそのままだったが、短い言葉に切実さがにじんでいた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月30日の第1試合で、EX風林火山・滝沢和典(連盟)が今期4勝目を獲得した。

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 この試合の対局者はKONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、滝沢の並びでスタート。東1局から3局続けて滝沢はリーチをかけ、2局は空振りに終わるものの、東3局に満貫を先制、その後も積極的な攻勢でライバル3者にプレッシャーをかける。

 南2局に滝沢は東3局、リーチ・ツモ・平和・一盃口の5200点をツモると、返す刀で南3局にリーチ・ツモ・發・赤・ドラ3の1万2000点をツモって勝負あり。この対局で滝沢は実に5回のリーチをかけ、3回のアガリを決め、個人3連敗中の長いトンネルを抜けて今期4勝目とした。

 インタビューに現れた滝沢は喜びよりもほっとしたという顔つき。前回の対局でカン3索でリーチをかけ、それが放銃に終わって敗着となったことを口にし、「反省もしたが、今回も打ち方は変えない、という作戦」とこの日の戦いぶりもあくまで自然体、いつも通りの戦い方であったことや、またそれが奏功しての快勝、連敗脱出であると説明した。

 チームメイトは好調、チームも上位だが自分が力になれていない、そんなもどかしい思いがあったか、「(結果は)本当に紙一重で、運だけでもいいから勝ち続けたい」と語った。勝つために必要な運、それを引き寄せるのは、正しい手順や安定した押し引き。猛者揃いのリーグにおいて、一度調子を落とすと谷まで転げ落ちる選手が少なくない中で、滝沢は確固たる実力で踏みとどまっている。

トンネルを抜けた滝沢和典、個人3連敗からついにトップでファン待望のイケメン笑顔/麻雀・Mリーグ
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 この中継を視聴していたファンから滝沢へ「タッキー運だけじゃないよ!」「シンプルイズベスト!」「謙虚だなあ」「タッキーがんばれ!」と多くの声援が投稿されていた。たとえ調子が悪くても、戦い方を変えないというのもまた強さの一つ。自分らしさを貫き通したイケメンエースがいつもの王道麻雀である「リーチ・ツモ」攻勢を続ければ、このままリーグ中盤戦での足固め、そして昨期は進めなかったプレーオフへ、はっきりと視界が開けてくる。

【第1試合結果】

1着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)4万1900点/+61.9

2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)3万4000点/+14.0

3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万5700点/▲14.3

4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)-1600点/▲61.6

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

久々に勝利の笑顔を見せた滝沢和典
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悔しさを押し殺して元気にコメント
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