内容は悪くない、シーズン序盤に目立った放銃もここ数戦は目に見えて減った。それでも12戦トップなし、勝利が遠い。その一因は――。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月7日の第1試合、第2試合にTEAM雷電・萩原聖人(連盟)が連続して出場、4度ある親番の全てで満貫を被り、4000点を支払った。
第1試合の萩原は東1局、2局と連続してアガリを掴み、今期初トップへファンへの期待も高まった。しかし東3局にKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)に満貫をツモられ親被り。南場の親番は、またしても沢崎が満貫ツモで親被りとなり、萩原は逆転することはなく2着で終了した。
第2試合は東2局に親番を迎えた萩原。EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)にリーチをかけられると、押し返すことができずにここでも防戦へ回る。アガリに向かいたい親番で、こうまで苦しい展開が続くと、視聴者からも「これは親被りだわ」「また被るんか…」と不安が募る声が上がり、それは程なく的中、萩原はこの日3度目の満貫の親被りとなった。
そしてこの日最後の親番は南2局2本場(南1局1本場が流局)。萩原にとってはラスもトップも親の満貫一つ分離れており、放銃を恐れず、目一杯に構えて戦いたい場面。中を仕掛けて、まずは2000点分あった供託を回収する2100点(+600点、供託2000点)を得た。これにはコメント欄も「よっしゃー!!」「キター!!!!!!」「うおおおおおおおおお」と大歓声が並んだ。
南2局3本場、萩原はまずまずの配牌を手にしたが、中盤に鈴木から先制リーチを受ける。その時点で萩原もイーシャンテンまでこぎ着けていたが、追っかけリーチをするまでには至らず。萩原は終盤、鈴木のハイテイのツモ番をずらす、チーをするまでが精一杯。しかし絡みつく不運はまだまだ続く。鈴木がこの鳴きでツモったのはアガリ牌の7索。萩原は満貫の親被りとなってしまった。
チーをせずとも、ハイテイ牌も鈴木のアガリ牌であった可能性もあるが、タイミングとしては最悪、萩原の動きが裏目に出たような恰好になってしまい、ファンはこの不運に絶叫。「うわあああああああ」「これは辛い」「痛すぎ」「これはハギーついてねえ」と嘆きの声が立て続いた。
この日の萩原は第1試合でトップが狙える展開もありながら、惜しくも2着。第2試合もことごとく親被りで、トップの可能性の芽を摘まれる不運が続いた。それでもこの日、萩原はトップ者と同じ、それ以上かと思えるほどの声援を集めていた。次こそ、鬱憤を吹き飛ばすようなトップでファンの声を集めたい。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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