将棋の棋王戦挑戦者決定二番勝負の第2局が12月28日に行われ、糸谷哲郎八段(32)が広瀬章人八段(33)に107手で勝利、渡辺明棋王(名人、王将、36)への挑戦権を獲得した。糸谷八段のタイトル戦出場は、2016年度の王座戦以来。
【中継】棋王戦挑戦者決定戦第2局 広瀬章人八段 対 糸谷哲郎八段
早見え早指しにして独特な指し手が特徴の糸谷八段が、年末の大一番で持ち味全開の一局を繰り広げた。角換わりの出だしから、両者居玉のまま指し手がどんどん進む展開になると、先に敵陣深く切り込んだのは広瀬八段だったが、ペースを握っていたのは糸谷八段。中盤以降、相手に攻めさせながらも自玉の安全を確保、戦力を蓄えると、手番が回ってきたところで猛攻開始。優勢になってからは、ほとんど持ち時間を使わない豪快かつ迅速な戦いぶりで力強く勝ち切った。終局時は、持ち時間4時間のうち、ほぼ半分の1時間59分を残していたことからも、快勝ぶりがうかがえる結果となった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)