X JAPANのYOSHIKIが2日、自身のInstagramで、去年うつの状態になり、治療を受けていたことを告白した。
YOSHIKIは「いつも応援ありがとう。実は去年、少し鬱になっていて、LAで医師から治療を受けていた」と明かした上で、「でも人前では、みんなのためにも“微笑む”、と決めていた。それが効いているみたい。人を助けることによって、自分も助けられる。今年は素敵な年にしよう、そして笑顔を忘れずに!」と綴っている。
YOSHIKIの告白について、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「YOSHIKIさんの投稿の中に『人前では微笑むと決めていた』とあって、これは見方によっては無理してるんじゃないかと思われる場合もあると思う。“◯◯するべき”“◯◯であるべき”という決め事が多いと、自分で自分を縛ることになってしまい、うつの状態が悪化しやすいということがある。そういうネガティブな部分もあるかもしれないが、どちらかというとYOSHIKIさんにとってはこれがはまっていたのではないか」との見方を示す。
その理由については、人の性格や状態は様々あるとした上で、「うつに陥った時に、自分が少しでも元気になれるような行動や自分に対する勇気づけの言葉など、少ない負担でできる、自分に合った何かを見つけることが大事。そういう意味では、YOSHIKIさんにはこの方法が効いたのでは。また、『人を助けることによって、自分も助けられる』というのも理にかなっていて、自分をどうにかというよりは人のために行動することが自分を支えることになったという、YOSHIKIさんの回復のパターンだったということだろう」とした。
このコロナ禍では、感染拡大が長引く影響で心身に不安や負担をおぼえる人もいる。そういった人へ向けては、「緊急事態宣言が再発出されるということになると、多くの人の行動は制限されるだろう。うつ病の治療として、『行動活性化』という認知行動療法のひとつの方法があるが、これは自分の生活の中での行動の幅を広げたり、ポジティブな感情とリンクしている行動を増やそうというもの。逆に言えば、日常生活が制限されて行動のレパートリーが少なくなると、気分も落ち込みやすくなるというのは十分考えられる。新しい生活様式の中での新しい楽しみを見つける重要性を僕も言ってきているが、明らかに密を避けられる外出先や、家の中でもできることはたくさんあるので、この機会に改めて自分の中に作っていけると精神的にも健康な状態を維持することに寄与できると思う」と対処法を勧めた。
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