将棋の竜王戦1組ランキング戦が1月15日に行われ、羽生善治九段(50)が佐々木勇気七段(26)に119手で勝利、2回戦進出と1組残留以上を決めた。羽生九段は次局、永瀬拓矢王座(28)と対戦。佐々木七段は、残留と本戦出場をかけた出場者決定戦に回った。
【動画】羽生善治九段、1組ランキング戦初戦突破 残留以上確定
タイトル通算100期の大記録に向けて、まずは好スタートだ。佐々木七段とは4年半ぶり2度目の対戦。初手合で敗れ、今年度も勝率7割を超える若手実力者に対して、先手番から角換わりで進行すると、夜戦に入るまでは完全に互角。攻防のバランスが難しい中盤から終盤にかけて、羽生九段がじわりじわりとペースを握り始めた。
押され始めた佐々木七段が、早逃げから盛り返そうとするところを、羽生九段はしっかり退路を断っての挟撃。優勢になってからは大きく盛り返されることなく、確実に勝ちを収めた。
羽生九段は昨期、ランキング戦1組で優勝すると、挑戦者決定三番勝負も制して2年ぶりにタイトル戦に登場。豊島将之竜王(叡王、30)に1勝4敗で敗れ、タイトル100期達成はならなかった。竜王戦は現在の羽生九段にとって、タイトルに最も近い距離にいる棋戦。次局、タイトルホルダー4人衆の一角、永瀬王座に勝てれば、さらに挑戦が近づく。
(ABEMA/将棋チャンネルより)