驚異の、そして脅威の50代だ。パンクラス創始者の1人である船木誠勝が、ノアのリングで圧倒的な実力を誇示した。武藤敬司、丸藤正道らイニシャルMの強豪が集まるユニットM's Allianceのメンバーとしてノアに参戦している船木は、2月12日の日本武道館大会で拳王が持つGHCナショナル王座に挑戦する。
武道館大会に向けての最後の前哨戦と位置付けられた1月31日の後楽園ホール大会では、両者がタッグマッチで対戦した。パートナーは拳王が征矢学、船木は田中将斗。やはりM'sメンバーの田中だが、オールドファンにはたまらない、かつ信じられないタッグでもある。新日本プロレスでデビューしUWF系で活躍、ヒクソン・グレイシーとも対戦した船木に対し、田中はFMW出身。田中自身も「歩んできた道が正反対」と言う。そんな2人が2021年に、しかもノアでタッグを結成するのだから感慨深い。