牌を河に切り出そうとしたその瞬間、突然のブザー音が対局場に鳴り響いた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」2月2日の第1試合の東2局2本場、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の手番で「ブー」と機材の音が漏れるトラブルが発声。対局者だけでなく視聴者も困惑する中、実況・解説陣がユーモアを交えつつ事態を収拾するという一幕があった。
珍しいシーンが生まれたのは、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)が東1局に親の跳満をアガってトップ目に立ち、萩原とEX風林火山・滝沢和典(連盟)が並んだ2着目で追走する状況で迎えた東2局2本場の3巡目だった。リャンシャンテンの萩原は、一気通貫と三色同順を両睨みして順当に打7筒を選択。対局は特に問題なく進行していたが、萩原が7筒に手をかけたまさにそのタイミングで突然「ブー」というブザー音が響き渡った。
放送対局の経験が豊富な萩原も、これには思わず手がピタリと静止。一度は手牌から引き抜いた7筒をふたたび戻し、状況を確認した上であらためて同じ牌を河に切り出した。このブザー音は中継にも拾われてしまい、視聴者コメント欄には「ん!?」「なんの音?」「びっくりした」「なんやねん」「ビビるわ」と困惑が広がった。
実況を務めていた小林未沙も突然の事態に戸惑いつつ、「おそらく警告音などではなく、機材から出てしまった音でしょうか。失礼いたしました」と謝罪。一方、解説の渋川難波(協会)は「『7筒切りじゃないですよ』のブーじゃないですよね。不正解、みたいな。どう見ても7筒切りでしたけどね」というジョークを披露。小林が「クイズ番組じゃないんですから!」とツッコミを入れると、「渋川おもろw」「草」「タイミングよ笑」「ハギーかわいそうw」「正解なのにダメ出しw」「クイズ番組w」と思わず笑ってしまう視聴者が続出した。
その後、小林が「機材のトラブルだったという情報が入りました。大変失礼いたしました。びっくりされた方、申し訳ありません。萩原さんも申し訳ありません」とあらためてフォローすると、渋川は笑いながら「萩原さんが一番びっくりでしょ!『え?これダメ?』ってなりますよ」と萩原に同情。生放送ならではの珍しいトラブルだったが、結果的に実況・解説陣のとっさのアドリブ力とユーモアが際立ったシーンとなった。
なお渋川は同対局のオーラスにも、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)の山に4枚残った二万待ちテンパイを「茅森さんも滝沢さんも二万いらないですよね?3人でツモってますよ!これはもう12枚待ちと言っても過言ではないですね!」という“迷解説”を展開。小林も「そんな計算方法があったのか!」と応じるなど息の合ったトークを繰り広げ、ふたたび視聴者の笑いを誘っていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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