2月15日、DDTプロレスリングとプロレスリング・ノアが合同で記者会見を開催。これは2.12ノア日本武道館大会、2.14DDTカルッツかわさき大会を受けてのもので、冒頭にはこの2大会でベルトを巻いた選手が登壇。ノア・GHCヘビー級王者となった武藤敬司と、DDT・KO-D無差別級王者となった秋山準だ。
業界のレジェンドが、過去にはあまり縁のなかった団体のトップに立ったことで話題となったが、この会見では両者の「入団」が発表された。これから武藤はノア、秋山はDDTの所属選手として活動していくこととなる。
秋山は昨年、DDTのゲストコーチに就任するとレンタル移籍。全日本プロレスとの契約を終えてからはフリーで参戦していた。2団体を運営する、サイバーエージェント傘下の株式会社CyberFightの社長である高木三四郎は、以前から秋山に正式入団を要請していた。
秋山は2.14のタイトルマッチを務めあげるまでは、と返事を保留。この大一番に勝利したことで「返事ができる」と試合後に語っており、今日の会見で正式に入団が発表された。
そして武藤もフリー参戦から戴冠を機にノア入団。かつて「永遠の恋人」と呼ばれた三沢光晴氏が作った団体のベルトを巻き、さらにはそのメンバーとなった。いち選手として所属になるのは久々のことだ。
「プロレス界の宝とも言える2人が入団することは、プロレス界のナンバー1を目指すいい機会になる」(高木)
「ノアとして世界を目指す中で世界、メディアに向け武藤さんの存在は大きい」(丸藤正道副社長)
秋山は「自分が持っているものをすべて注ぎ込みたい」とコメントすれば、武藤は「俺を骨の髄までしゃぶってもらいたい」。
高木社長は「業界ナンバー1を目指す」とこれまでも公言。武藤は「個としてはすでにナンバー1のつもり。それを団体がどう料理してくれるか。ナンバー1の選手を抱えた以上、ナンバー1になってもらわないと困る」と語った。
「ナンバー1は自分と武藤さんだけでできることではない。選手一丸となってやっていきたい」とは秋山のコメント。
目標である業界ナンバー1へ。DDT、ノアは大きな一歩を踏み出した。
キャプション
入団を果たした武藤と秋山。会見には高木三四郎社長、丸藤正道副社長も出席