将棋の順位戦A級最終局(第9局)が2月26日に一斉に行われ、佐藤天彦九段(33)と斎藤慎太郎八段(27)の対局は、午後6時からの夕食休憩を経て、夜戦に入る。「将棋界の一番長い日」とも言われる最終一斉対局だが、今期は斎藤八段が名人挑戦を勝ち取れるかどうかが、最重要ポイント。形勢は互角で、残りの時間でいよいよ本格的に決着をつけにいく、激しい攻防が始まる。
【動画】斎藤慎太郎八段、初の名人挑戦なるか!?順位戦A級・最終第9局
斎藤八段は、昨期B級1組で菅井竜也八段(28)とともに好成績を残して、今期から初のA級参戦。開幕から4連勝を飾ると、1つ星を落としてから、再び3連勝。7勝1敗の単独トップで最終局を迎えた。6勝2敗で広瀬章人八段(34)が追いかけており、斎藤八段にとっては、自らの勝利ですっきりと挑戦権獲得を決めたいところだ。斎藤八段が負け、広瀬八段が勝ちの場合のみ、6勝2敗で2人が並ぶため、後日に挑戦者決定のプレーオフが行われる。
B級1組以下は、勝敗数が並んだ場合、前期成績を元にした「順位」が上の棋士が優先されるが、A級の挑戦権獲得については、順位は関係なく勝敗数のみ。3人以上並んだ場合でもプレーオフは実施され、過去には6人並んだこともある。
本局の持ち時間は各6時間で、先手は斎藤八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
佐藤天彦九段 静岡ちらし 斎藤慎太郎八段 藤にぎり
【夕食休憩時の残り持ち時間】
佐藤天彦九段 2時間22分(消費3時間38分) 斎藤慎太郎八段 1時間48分(消費4時間12分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)